今回はEQについて紹介します
EQとは「心の知能指数」とも呼ばれ、心の動き(感情)をコントロールする能力です。

- EQとはなんなのか
- EQを高めるメリットについて
- 実際にEQを高める方法
EQは新しい習慣を身に着けるのにも役に立ち、人間関係を円滑にすることもできるので、もしかしたらあなたの悩みもEQによって解決するかもしれません。
それでは
EQとは「自分と相手の感情をコントロールする力」


人は脳の構造上何かを体験した時に、まず最初に「感情」が反応してから、次に「理性」が反応するようになっています。
必ず最初に感情が反応するということは
感情に気付きコントロールすることができなければ
- いきなりキレってしまったり。
- 習慣を身に着けられなかったり
- 人間関係がうまくいかなかったり
- 「人生の正しい選択ができなくなるんです。」
アメリカのEQを研究するチームの10年間の調査では、「自分の感情をコントロールできていた人は36%」しかおらず、残りの人は感情に支配されて生きていた。

EQを詳しく知るための4つのポイント


- 自己認証スキル
- 自己管理スキル
- 社会的認証スキル
- 人間関係管理スキル
「自己認証スキル」「自己管理スキル」が自分の心に対してのアプローチですが、
「社会的認証スキル」「人間管理関係スキル」は自分以外の人だったり、社会に対してのアプローチになります。
一つ一つ詳しく紹介していきます。
1.自己認証スキル「自分の感情を知る」

自己認証スキルは「自分の得意なこと・不得意なことを知り」どんな時に感情が動くのかを認識するのに必要なスキルになります。
自己認証スキルが高い人は、自分が何をすれば「やる気が出るのか」を把握しており、自分が成功するチャンスだと認識していることに、全力で取り組むことができます。
逆に自己認証スキルが低い人は、「やるべきことを先延ばしにしてしまい」目先の欲を優先してしまうので、周りからは「自分のことしか見ていない」と思われてしまう。

2.自己管理スキル「自分の感情をコントロールする」

自己管理スキルは「周りの状況や様々な人に合わせて自分の感情をコントロールする」のに必要になってきます。
自己管理スキルの高い人は、自分の感情を常に把握しており、感情が大きく動かされるような体験をしても、その場その場で最高の選択をすることができる。
特に人から「勘違いされやすい人」や「嫌われやすい人」は自己管理スキルを高めることで、どんな相手でも上手に付き合えるようになります。
自己管理スキルの低い人は、その場その場の感情に左右されてしまい、「イライラ」していたらその態度を改めることなく、周りに怖がられてしまう。
一言で言えば会社に一人は言いそうな、常に機嫌の悪い態度の嫌な上司のような人だ
3.社会的認証スキル「他者の感情に気づく」

社会的認証スキルは「他者の感情を読み取り、自分の考えと違っていても受け止めることができるようになる」
社会的認証スキルの高い人は、高い傾聴スキルを持っており、誰とでも人間関係を構築することができる。
相手の感情を正確に察知し、最適な伝え方や接し方ができる。
社会的認証スキルの低い人は、自分の感情でしか行動ができず、周りの人間がどう感じているのか?何を考えているのか?を察する能力が低く、人間の側面的部分がわからない人
自分を知り、相手を知ることができるようになれば、人生のトラブルが減る
4.人間関係管理スキル「周りと仲良くなる」

人間関係管理スキルは「自分と相手の感情を理解し、その上でどのように立ち振る舞えば良いかが分かるようになる」
人間関係管理スキルが高い人は、相手の感情を理解しどのように話せば円滑に仕事が進むのか、そして仲良くなれるのかを理解している。
そして自分と考えが違う相手とも仲良くするメリットを心得ているので、みんなから信頼され、仕事ではリーダーを任せられるような存在
人間関係管理スキルの低い人は、自分の気が合う人としか仲良くなろうとせず、気が合わなければ悪口を言ってしまう。
自分の感情が周りにどのような影響を与えるのかが、理解できておらず仕事では困った存在として扱われてしまう。
人間関係は職場のようなストレスのかかる場所では、上手く仲良くなることが難しいとされているが、
人間関係管理スキルを習得することで「人間関係を円滑にする能力が高くなり、仕事場での生産性を高めることができる。」

人生を成功に導くEQを鍛えるメリット

ある調査では仕事に関わる33のスキルとEQの関連性について調べたところ、ほとんどのスキルにEQが含まれていた。
主なスキルとは
- 時間管理能力
- 意思決定
- コミニケーション能力
全ての発言や行動の土台となるのが、EQなんです。
同じ研究で、仕事でトップの成果を上げている人を調査したところ90%はEQが高いことが判明した。
そして何よりも驚くべきが、「EQを1ポイントあげるだけで、平均年収が日本円で約14万円上がる」ことが判明している。
EQは自分をマネジメントし、「何に集中して取り組むべきなのか」・「今何が一番の選択なのか」・「どうすれば円滑な人間関係が築けるのか?」自己成長したい人は必ず高めた方が良いですよね

本当にEQ高められるの?「YES」トレーニングすれば誰でも鍛えることができる!

IQは先天性でほとんどが決まってしまいます。
ですがEQは後天的で誰でも鍛えることができる!
EQが高い人を調べたところ、年齢と比例してスコアが高くなっていたが、これは「人生の経験と気付きの回数が多いからである」早いうちにEQをトレーニングすることで年齢を重ねる前に成功を掴み取ることができる。
もちろんトレーニングが必要だが、今回紹介するのは簡単で単純なメニューばかりなので安心してください。

スキル別EQの高め方

EQを高めるには最低でも「3ヶ月〜6ヶ月」必要になります。
脳も筋トレと同様にトレーニングすることで鍛えることが可能です「脳の可逆性」と呼ばれ、鍛えるほどに「理性と感情」の繋がりが強化され様々な情報を処理する能力が高まります。
筋トレのように目に見える能力ではありませんが、人生を大きく変えるために頑張りましょう!
EQはスキル一つを集中的に鍛えることが重要で
- 自己認証スキル
- 自己管理スキル
- 社会的認証スキル
- 人間関係管理スキル
を上から順番に鍛えるのがベストです。
もしEQテストを受けたいのなら
EQ2.0に付いてるテストを受けてみるのをオススメします。
15分ほどで簡単に受けることができ、本書にはEQを高める効率的なプロセスも紹介されています。
「メンタリストのDAIGOさん」「7つの習慣で有名なスティーブン・Rコヴィーさん」など有名な著名人がオススメしている一冊です。
1.自己認証スキルの高める意味
自己認証スキルを高める意味には「本当の自分を知ること」が重要で常に自分と向き合い、自分の感情を察することが重要です。
それはネガティブな自分も、良いと感じる自分とも、向き合うことになります。
長いトレーニングになると思いますが「本当の自分を知る」ことが今後全ての人生に生かされてきます。
具体的な鍛え方
あたなの感情のスイッチを押してくれる人や物を知る

何か体験したときや、誰かにイライラしてしまうことは日常でよくあることです。
例えば、「駅のホームで肩がぶつかった」とか「同僚が嫌味を言ってくる」とか
ですがそんな体験をした時に、感情を素通りさせてしまうのではなく、何が自分の感情を動かしたのかを、書き出す
感情が動いたことを認識することで「自己認証を鍛える」ことができます。
ポイントは何が気に障ったのかを書くことと、寝る前に書くことを習慣にすることです。
人の悪口を書いてストレスを発散する、のではなく、自分の感情がなぜ動いたのかを認識することが目的です。
「意外と書いてみるとスッキリして、なんでこんなことに腹を立てていたんだろぉって笑えてきます。」
立ち止まって「なぜそう感じるのか?」と自問する

感情はあなたの意志とは関係なく自然と湧き上がります。
自分が思いがけなくした行動や、感情を感じたことはないでしょうか?
- 「部下に怒鳴ってしまったり」
- 「自分の、イライラを周りに撒き散らしてしまったり」
これらは意思と関係なく湧き上がってくる感情です。
そんな時「なぜ自分らしくない行動をとってしまったのか?」を自問自答してください。
自問自答の方法は、目を瞑って考えるでも良し、紙に書いてみるでも良し
このトレーニングの目的は、意思と関係なく湧き上がる感情の理由に気づくことです。
感情の理由に気づくことで「自己認証力が大幅に高まります」
理由さえ分かれば徐々に突発的な感情に支配されることなく、理性を保って行動できるスマートな人間になることができる。
本や映画の中に自分の感情を見つける

本や映画や音楽のなかに自分が共感できることを見つける。
自分と考え方や感じ方が似ている登場人物が出てきたら、ひたすら観察してみましょう。
音楽は好きなフレーズや自分が思っているけど、言葉にできなかった言葉があるかも知れないので、見つけてみましょう。
本や映画や音楽の中に自分が共感できることを見つける目的は、自分の感情パターンや傾向をまだ突き止められていない人に特にオススメ。
作品の中に自分の気持ちを知るヒントが眠っています。
映画も音楽も見放題「Amazonプライムのすすめ」
2.自己管理スキルの高める意味
自己認証スキルで自分の感情に気づき、自己管理スキルで感情をコントロールすることが目的です。
感情に支配されず自らの行動を全て自分で選ぶようになると、困難な場面や変化を求められる場面で素早く、自分が進むべき道を変えることが出来る。
自己管理スキルを高めた先には、「自分自身が成功の障害にならずに済む」ようになる。
朝の二度寝や暴飲暴食など、感情に支配されて生きることが無くなる
具体的な鍛え方
正しい呼吸をしよう

非常にシンプルな方法です。
- 息を長く吐いて
- 鼻から息を短く吸うだけ
- ポイントは息を吐く時も吸う時も、お腹は膨らませること

そう思いますよね、ですが思っている以上に体と脳は酸素を必要としています。
脳は酸素の20%を消費しており[呼吸・聴覚・思考・感情のコントロール]などの基本的に体を支えていることに消費し、次に「注意力や落ち着き」などの複雑な機能に酸素を使います。
つまり酸素が足りていないと、体を支えることに使い切ってしまい。
注意力の欠如=集中力がなくなり、ミスが発生する。
落ち着きがなくなり=イライラを何かにぶつけてしまう。
これらの原因になってしまいます。
イライラしている時は特に酸素不足になりがちです。
シンプルではありますが非常に強力な自己管理トレーニングになりますので、呼吸に意識を向けて生活しましょう。
ひとりごとをコントロールしよう

こちらも非常にシンプルで「ひとりごとをコントロールする」だけです。
具体的にはネガティブな独り言を、コントロールして思考の悪循環を防ぎましょう。
<直すべきひとりごと>
- 「いつも〜だ」または「絶対に〜しない」と考えず、「今回は〜」とか「たまたま〜だ」と考える
- 「自分はバカ」と決めつけず、「ミスをした」と考えよう。
- 「他人のせいにしないように」
毎回ミスに対していつも自分はダメダメだと、落ち込んでいるだけ時間の無駄です。次の成功のために感情をコントロールしましょう。
自分にレッテルを貼る事で、出来ない自分を肯定するのはもう辞めましょう、自分はまだまだ成長できる!それぐらいの気持ちが必要です。
他人のせいにするたびに、ネガティブな独り言が増えます、だからといって他人の失敗を背負うこともありません。ただ他人のせいにするのは辞めましょう。
普通の人は1日に5万回考え事をしています、その中で一番多いのがひとりごとです。
考え事はあまりにも回数が多いために、無意識に感情にコントロールされるがまま、自分に問いかけています。
ひとりごとをコントロールできれば、一日5万回の考え事が成功のチャンスに変わるかも知れません。

問題解決の時間をとる

毎日のスケージュールの中に1日15分、今日の選択が正しかったか考える時間を取る。
私たちは日々様々な感情を経験し、忙しい日々の中で感情が入り乱れたまま、決断を下す場面があります。
そんな時普段なら時間をかけ、決断をしていたのに、今日は感情に身を任せて決断したことが本当に正しかったのか?
「15分間考えてみましょう」
私自身この方法で、毎日の生活の質が向上しているのを実感してます。
夜寝る前がオススメですが、とりあえずスケージュールに埋め組むことが重要です。
3.社会的認証スキルの高める意味
他者の感情に気づき、察することが目標です。
一流の接客のプロはお客様に合わせて接客を変えることができます、それは「観察」し「感情に気づき」「察する能力」が高いからです。
他者に目を向け、曇りのないレンズで観察する習慣を身につけましょう。
社会的認証スキルが高まれば、人間関係から企業利益にまで様々なことに有利に働きます。
具体的な鍛え方
ボディーランゲージを観察する

相手の目・笑顔・体全体を順番に観察するだけです。
目は一番心の内を物語ります、[アイコンタクトはとれているか?目は泳いでいないか?瞬きが多すぎないか?]観察してみましょう。
心からにシワが寄ります、もしかすると作り笑いをされているか?
体全体を見るのも大切、[猫背かも?体がこっちを向いていないかも?腕を組んでいる?]
ボディーランゲージを見る意識があるだけで、相手に意識を向けることができるようになり、相手の発する声がはっきりと聞こえるようになります。
他者が心の中でどう感じているのかを知れば、適切な対応ができるようになります!
傾聴の練習をする

誰かが話している時は全てを中止して、話終えるまで100%その話に耳を傾けよう。
これが意外と難しい、我々現代人は集中力がいろいろなところに分散しています、その中で相手の話に集中するのはトレーニングが必要です。
心の声や自分が次に話す内容、それら全てを捨てて、相手の話に集中して耳を傾けましょう。
傾聴により相手の隠れたメッセージに気づくことができます。
相手が何を言ったよりも、「声のトーンやスピード」の方が心理状態をよく表しています。
相手が本当に言おうとしているメッセージに気づくことで人間関係が円滑になる
ピープル・ウォッチングに出かける

ただ人々を観察するだけで、社会的認証力が鍛えられます。
- コンビニの列待ちや
- カフェでおしゃべりをしている人たち
- 職場の人たち
いつだってピープル・ウォッチングができます。
ポイントはただ観察することです。
人々を観察し、ボディーランゲーに注目することで、様々な気づきがあると思います。
それら全ての気づきが相手の感情を読むヒントに変わります、このトレーニングはいつでも時間があれば出来るので、思い出したら試してみましょう!
4.人間関係管理スキルの高める意味
人間関係管理は全てのスキルの集大成!、人間関係を築くために必要なこと全てがEQに詰まっています。
EQを全て鍛えることで人間関係に悩むことを減らし、実り豊かな関わりが出来るようになる。
具体的な鍛え方
心を開いて好奇心を持つ

相手に好奇心を持ち、興味関心を向けよう、そして心を開きましょう。
心を開くとは、あなたのことをどれだけ人に打ち明けるのか?です
心を開き自分という人間を周囲に認めて貰い、また自分も相手に好奇心を持ちましょう。
仕事で一番大切なのが人間関係です、円滑な人間関係は生産性、ストレス面でプラスに働きます。
仕事で成功したければ
- 自分の心を開く努力をしましょう。
- 相手の話に興味を持ちましょう。
気にかけていることを、行動で示す

あなたの周りには素晴らしい働きをしてくれている人がいるはずです、そいった人には感謝を行動で示しましょう。
思ってるだけでは意味がありません、今からでも何か形として相手に届けましょう。
あなたのちょっとしたことが、物凄く気持ちを動かし、相手のプラスになるのなら、どんどん行動しましょう、お金なんてかからないのですから。
相手の気持ちを認める

誰か感情的になっている人がいたら、その人に対して
- 大袈裟にしたり
- どうでもいいことのように扱ったり
- 無視をしたり
しないでその人の気持ちを認める努力をしましょう。
この時相手の気持ちを無視したり、変えようとしたりしてはいけません、ただ認めてあげるんです。
社会的認証スキルを使って相手の感情に気づき、相手の話を傾聴しましょう。
認めてもらえると相手は落ち着きを取り戻すことができ、あなたに信頼感を抱きます。
EQとは?まとめ
EQとは「自分と相手の感情に気づきコントロールする力です」
EQを身につけることで仕事から人間関係など、成功に欠かせない要素全てを向上させることができます、それはIQや個性よりも強力に働きます。
焦らず一つずつ、スキル別に集中して鍛えていきましょう。